はじめに
「情報処理安全確保支援士(セキスペ)って、エンジニアじゃないと無理でしょ?」
正直、私も最初はそう思っていました。セキスペといえば、コードを書くエンジニアや、ネットワーク構築を日常的にやっている人向けの資格というイメージが強いですよね。
でも実際に取得してみて、その考えは完全に間違いだったとわかりました。
この記事では、エンジニアではない私がセキスペを取得した経験をもとに、「非エンジニアでも本当に取れるのか?」をリアルにお伝えします。
私のスペックと取得経緯
まず、私自身のバックグラウンドをお伝えします。
- 職種:プロジェクト管理・ベンダー折衝・施工管理に近い仕事(コードは書かない)
- IT資格歴:ITIL → 応用情報技術者(セキスペ取得の半年前)→ セキスペ
- 勉強期間:約3ヶ月
プログラミングの経験はほぼなく、ネットワーク機器を触る業務でもありません。それでもセキスペに挑戦しようと思ったのは、仕事でセキュリティに関わる場面が増えてきたからです。
ちなみに、応用情報をセキスペの半年前に取得していたのは大きなアドバンテージになりました。応用情報合格者はセキスペの午前I試験が2年間免除になるので、勉強の集中先を絞ることができます。これが3ヶ月という比較的短期間での合格につながった要因の一つだと思っています。
そもそもセキスペって何を問われるの?
情報処理安全確保支援士試験(SC試験)は、IPAが実施する高度情報処理技術者試験の一つです。
試験の構成はこんな感じです:
- 午前I:応用情報技術者と共通の基礎知識(応用情報合格者は免除)
- 午前II:セキュリティ専門の知識問題
- 午後:事例問題・記述式(セキュリティインシデント対応、設計など)
「コードを書く」問題はほとんど出ません。むしろ「このインシデントにどう対応するか」「リスクをどう整理するか」といった、考え方・判断力を問う問題が中心です。
ここが重要なポイントで、エンジニアリングの実装力よりも、セキュリティの概念・思考力が問われる試験なのです。
非エンジニアでも取れる3つの理由
1. コーディングが必要な問題がない
セキスペの試験では、「コードを書け」という問題は出ません。脆弱なコードを読んで「何が問題か指摘する」問題は出ますが、これは読解力と知識で対応できます。プログラミングの実装スキルは不要です。
2. 業務フローや組織対応の問題が多い
午後問題には「SOCの運用体制」「インシデント対応の手順」「セキュリティポリシーの策定」といった、組織・業務視点の問題が多く出ます。プロジェクト管理やベンダー折衝の経験がある方は、ステークホルダーへの説明・調整・段取りを考える力がそのまま活かせます。私はこの部分で、むしろエンジニアよりも有利だと感じました。
3. 応用情報を持っていれば午前Iが免除になる
応用情報技術者試験の合格者は、セキスペの午前I(基礎知識)が2年間免除されます。これはかなり大きい。勉強すべき範囲が絞られるので、短期間での合格が現実的になります。私の場合も、この免除制度があったからこそ3ヶ月という期間で間に合いました。
実際に苦労したこと
正直に言うと、苦労したこともあります。
ネットワークの基礎知識は特に大変でした。IPアドレス、ルーティング、ファイアウォールの仕組みなど、業務で触れる機会が少なかった部分は一から勉強が必要でした。
また午後の記述問題は、単に知識を覚えるだけでは通用しません。「なぜその対策が有効なのか」を自分の言葉で説明できる力が求められます。ここは過去問を繰り返し解いて、解説を読み込むことで慣れていきました。
取得してよかったこと(正直な感想)
資格を取得してすぐに「これが役に立った!」という実感は、正直まだそこまで大きくはありません。
ただ、会社としては登録セキスペを重要視しているようで、評価や信頼という面では確実にプラスに働いています。セキスペは国家資格かつ登録制で、保有者数がまだ少ないため、希少性という意味での価値は間違いなくあります。
そして、セキュリティの重要度は年々上がっています。企業でのサイバー攻撃被害のニュースが後を絶たない今、この資格の価値はこれから確実に上がっていくと思っています。今のうちに取得しておくのは、キャリアの先行投資として十分に意味のある選択だと感じています。
まとめ:エンジニアじゃなくてもセキスペは取れる
あらためて結論をまとめます。
- ✅ コーディングスキルは不要
- ✅ 組織・業務・プロジェクト管理の経験が活かせる
- ✅ 応用情報を持っていれば午前I免除でさらに有利
- ⚠️ ネットワーク基礎など、ゼロから覚える範囲はある
- ⚠️ 午後記述は「思考力」勝負なので過去問演習が必須
セキスペは「エンジニアのための資格」ではなく、「セキュリティに関わるすべての人のための資格」です。
プロジェクト管理・システム調達・情報システム担当など、コードを書かない仕事でも十分に取得できます。そして、これから需要が増すセキュリティ人材として、早めに動いておく価値は大きいと思います。
ぜひ挑戦してみてください!