同棲を始めるにあたって、最初に決めておきたかったのが家計管理の仕組みづくりでした。
「誰が何を払うか」があいまいなまま生活を始めると、後々もめる原因になります。かといって毎月細かく計算して割り勘するのも面倒です。できるだけ自動化して、お互いがストレスなく管理できる状態を作りたいと思いました。
銀行選びはその仕組みの根幹です。この記事では、比較検討の経緯から実際の運用方法まで、具体的にまとめます。
ネットバンクを選ぶ条件
最初にメガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)は比較対象から外しました。日常使いにおいて、ネットバンクと比べると使い勝手で差があると感じているためです。
- 他行振込手数料が無料(条件付きでも可)
- コンビニATMの引き出しが無料(条件付きでも可)
- スマホアプリで完結する使い勝手
第一候補は楽天銀行だったが、やめた
最初に候補に挙がったのは楽天銀行でした。もともと楽天経済圏ユーザーで使い慣れていたことと、楽天証券との連携でポイントが貯まりやすい点が魅力でした。
しかし、「生活費を一方の口座にまとめると、ポイントがその人だけに入る」という問題がありました。二人で共同負担しているお金なのに、ポイントの恩恵が口座名義人の一方に偏る。これはトラブルのもとになると判断してやめました。
また、自分と彼女それぞれが個人の楽天経済圏をすでに持っているため、共同の家計まで楽天にまとめると経済圏が複雑になりすぎる懸念もありました。そこで二人の共同生活用としてVポイント経済圏を新たに作る方向にしました。
Vポイント経済圏を共同生活の軸にした理由
Vポイントは三井住友グループが展開するポイント経済圏です。今回はシンプルに銀行とクレジットカードの2本だけを共同生活に採用しました。それ以上広げなかった理由は、個人の楽天経済圏への干渉を避けるためです。共同生活用はVポイント、個人用は楽天と明確に分けることで、ポイントの帰属をシンプルにしています。
| サービス | 役割 |
|---|---|
| ドコモSMTBネット銀行 Vneobankデビット | 生活費のメイン決済 |
| 三井住友カードNL | デビット非対応店舗でのバックアップ |
ドコモSMTBネット銀行を選んだ理由
旧・住信SBIネット銀行から改称したドコモSMTBネット銀行(NTTドコモ+三井住友信託銀行の出資)を共同口座として選んだ理由を詳しく説明します。
①Vneobankデビットカードの還元率が1.5%
口座を開設するとVneobankというバーチャルデビットカードが発行されます。この還元率がデフォルトで1.5%。審査不要で口座開設だけで使えるデビットカードとして、この還元率は他にほとんどありません。
②スマホひとつで決済できる
VneobankデビットはApple Pay・Google Payに登録できます。タッチ決済に対応している店舗であれば、スマホひとつで決済が完結します。
ただし、デビットカードに対応していない店舗もあります。そういった場面では三井住友カードNL(物理カード)かバーコード決済で対応しています。どちらかが個人の支払い方法で立て替えた場合は、後述の送金機能ですぐに精算することでトラブルを防いでいます。
③支出がリアルタイムで残高に反映される
クレジットカードは翌月請求なので「今月あといくら使えるか」がわかりにくいのが難点です。デビットカードは使った瞬間に残高が減るため、生活費の残りが常にリアルタイムでわかります。共同生活費の管理においては、クレジットよりデビットの方が圧倒的に向いています。
④目的別口座で貯金を用途ごとに管理
1つの口座の中に目的別口座を複数作れる機能があります。無料で利用できます。我が家では以下のような口座を作って積立しています。
- 旅行積立
- 車維持費積立(車検・保険料など年単位の出費に備える)
- 結婚費用積立
貯金の目的ごとに口座を分けられるので、「あの貯金はどこにあったっけ」という状況がなくなります。
⑤送金・ことら送金が無料
二人でそれぞれ口座を持てば、口座間の送金が月5回まで無料です。またことら送金にも対応しており、対応している銀行口座宛であれば手数料無料で送金できます。個人で立て替えた際の精算もこれで素早く完結します。
⑥他行振込・コンビニATMも条件付きで無料
他行への振込手数料や、コンビニATMでの引き出し手数料も、口座の利用状況に応じた条件をクリアすれば無料になります。完全無料での運用も十分に可能です。
三井住友カードNLを追加した理由
デビットカードが使えない店舗や、クレジット払いが必要な場面に備えて三井住友カードNLを追加発行しました。
選んだ理由はシンプルで、年会費が永年無料であることです。持っておくだけでコストがかかりません。また、年間100万円以上の利用があればNLゴールドへの無料アップグレードができます。同棲の生活費として使い続ければ到達できる可能性もあり、将来的な選択肢として持っておくのもありだと思っています。
実際の家計管理の仕組み
最終的に構築した仕組みはこうなっています。
給与 → 楽天銀行(給与口座)
↓ 毎月25日・自動引き落とし
自分のドコモSMTBネット銀行
↓ 毎月27日・自動送金(生活費)
彼女のドコモSMTBネット銀行(生活費共同口座)
一度設定すれば、毎月何もしなくても生活費が動きます。日々の決済はVneobankデビットで行い、対応していない店舗ではカードかバーコード決済で対応。立替が発生したらすぐに送金で精算する、というサイクルが定着しています。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 比較の軸 | ネットバンク・他行振込無料・ATM無料・アプリ完結 |
| 楽天銀行をやめた理由 | ポイントが一方に偏る・個人の楽天経済圏と干渉する |
| 選んだ銀行 | ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行) |
| メイン決済 | Vneobankデビット(還元率1.5%・スマホ決済対応) |
| バックアップ | 三井住友カードNL(年会費無料) |
| 貯金管理 | 目的別口座で用途ごとに分けて積立 |
| 送金 | 口座間・ことら送金で手数料無料 |
共同生活の家計管理は「仕組みを作ってしまえばあとは楽」です。同棲を検討している方の参考になれば幸いです。