こんにちは、アルです。
2026年3月、IPA(情報処理推進機構)と経済産業省から大きな発表がありました。現行の応用情報技術者試験は2026年度の実施をもって終了し、2027年度から新しい試験体系に移行するというものです。
私は2023年頃から約1年間勉強して、3回目の受験でようやく応用情報技術者試験に合格しました。苦労して取った資格がなくなると聞いて、正直複雑な気持ちはありました。
ただ、この試験で得た知識は本当にためになりました。だからこそ、「廃止になるなら受けなくていいか」と考えている方に伝えたいことがあります。
この記事では、廃止・再編の詳細と、合格者の視点から「今から受けるべきか」を正直に解説します。
「廃止」の詳細:いつ・何がどう変わるのか
まず正確な情報を整理します。
現行試験のラスト実施スケジュール
2026年度から試験がCBT(Computer Based Testing)方式に移行し、実施時期も変わります。
| 区分 | 実施時期 |
|---|---|
| 前期試験 | 2026年11月頃 |
| 後期試験 | 2027年2月頃 |
従来の「春(4月)・秋(10月)」というスケジュールから変わります。2026年11月の前期試験が、現行形式に最も近いラストチャンスの一つです。
2027年度から:「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」へ
2027年度以降、現行の応用情報技術者試験と高度試験が統合・再編され、新試験に移行します。
| 新試験の区分 | 対象スキル |
|---|---|
| マネジメント領域 | ITプロジェクト管理・運用 |
| データ・AI領域 | データ分析・AI活用 |
| システム領域 | システム設計・開発 |
AI・デジタル時代に対応した人材育成を目的とした大規模な刷新です。新試験の詳細はまだ確定していない部分も多く、現時点では対策方法も不明確です。
CBT化で何が変わる?メリット・デメリット
2026年度からの大きな変化のひとつが、紙の試験からPC受験(CBT方式)への移行です。合格者として正直に感じるメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
答案用紙をめくる音が気にならなくなる
ペーパー試験の会場では、周囲の紙をめくる音や鉛筆の音が気になる方もいます。PCになることでそのストレスがなくなります。「紙の音で焦ってしまう」というタイプの方にはプラスです。
デメリット
問題文への書き込みができない
これが私にとって最大のデメリットです。応用情報の午後試験は長文の記述問題が中心で、問題文に「ここが重要」「この条件は使った」などとメモしながら解くのが私のスタイルでした。PCだとこれがやりにくくなります。今から受験を検討している方は、メモ帳を活用するなど新しいやり方に慣れる練習が必要です。
合格者の体験談:3回受けてわかったこと
受験のきっかけ
私が応用情報を受け始めたのは2023年頃。基本情報に合格したばかりのタイミングでした。きっかけは自己投資と会社の方針の2つ。当時はセキスペを目指すつもりは全くありませんでしたが、結果的にセキスペ合格への大きな足がかりになりました。
合格まで3回・約1年/スコアはギリギリ
合格スコア:午前71.25点・午後65点
1回目・2回目は不合格で、3回目でようやく通りました。トータルで約1年間の勉強です。初期は勉強法が確立できておらず非効率なやり方をしていたので、正しい方法で取り組めばもっと短期間で合格できると思っています。
私が午後試験で選んだ分野と理由
| 分野 | 選んだ理由 |
|---|---|
| 情報セキュリティ | 必須(選択不可) |
| 経営戦略 | 技術知識より読解力で解ける。文章量は多いが得点しやすい |
| ネットワーク | 業務で関わることが多く馴染みがあった |
| データベース | 解き方のパターンがある。過去問演習で対応できる |
| 組み込みシステム開発 | 過去問を解いた結果、自分に合っていると判断 |
分野の選び方は過去問演習で決めるのが鉄則です。実際に解いてみて「解けそう」と感じた分野を選ぶ。それだけで午後の得点が安定します。
基本情報との違い
一番大きく感じたのは難易度の差です。応用情報は試験範囲が一気に広くなり、午後の記述問題も質・量ともに上がります。「基本情報に合格したから応用情報もいける」と甘く見ると痛い目に遭います。私がそうでした。午後試験の対策を甘く見て2回不合格になりました。
廃止前に受けるメリット・デメリット
メリット
① 現行形式の方が対策しやすい
新試験はまだ詳細が確定しておらず過去問も存在しません。現行の応用情報には過去問が豊富で対策方法も確立されています。今受ける方が圧倒的に戦いやすいです。
② 上位試験の午前免除が続く可能性が高い
応用情報合格でセキスペなどの高度試験「午前Iが2年間免除」になる制度があります。この仕組みは制度が変わっても急には消えないと思っています。上位試験を目指すなら今のうちに取っておく価値は十分あります。
③ 知識として純粋にためになる
廃止・再編の話とは関係なく、応用情報で学ぶ内容はIT全般の基礎として非常に役立ちます。仕事でIT関連の話が出たときに「わかる人」になれる価値は変わりません。
デメリット
① 「旧試験の合格者」になる
将来的に新試験が主流になった場合、「応用情報合格」の評価がどう変わるかは現時点では不明です。ただし資格自体がなくなるわけではなく、合格の記録は残ります。
② CBT化で従来の勉強法が一部使えなくなる
問題文への書き込みができなくなります。受験前にPC受験への対策が必要です。
おすすめ参考書
私が実際に使った午後対策の1冊です。
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まとめ:今から受ける価値は十分ある
✅ 現行の応用情報は2026年11月の前期試験がラストチャンスに近い
✅ 新試験より現行の方が対策しやすく勝ちやすい
✅ 合格すれば上位試験の午前免除が使える(仕組みは継続見込み)
✅ CBT化で書き込みができなくなる点は事前対策が必要
✅ 廃止・再編関係なく、学んだ知識は一生もの
2026年11月の前期試験まで今から約5ヶ月あります。勉強法を正しく選べば十分戦えます。私は3回かかりましたが、正しい方法で効率よく進めれば1回で合格できる試験です。ぜひ挑戦してみてください。